本当に効果のある手技を学びたい方にお知らせです。
天津北辰北門医院副院長
香港中医脊診整脊学会副会長
臨床中医推拿塾塾長
孫 維良
はじめまして。
臨床中医推拿塾 塾長の孫維良(ソン・イリョウ)と申します。
皆さんは「推拿」という治療法をご存知でしょうか。
推拿は、3000年以上の歴史を誇る中国固有の「治療手技」です。
私が1987年に来日した当初、一番驚いたことは、本物の推拿が日本に全くといっていいほど伝わっていない、ということでした。
日本での按摩は、本来の推拿とは「似て非なるもの」であり、単なる慰安的な手技になっているという事実に落胆しました。
長い歴史を持つ推拿療法は、唐の時代(581〜917)に朝鮮や日本にその技術が伝わるなど、時代の流れとともに世界各地に広まり、あらゆる手技療法の源流となりました。
中国では、医療機器などの導入が遅れていたこともあり、「手で治す」技術が高くならざるを得なかったという現実もあって、推拿は中国医学の治療法のなかでもきわめて重要な位置を占めており、昔から漢方薬、鍼灸と並ぶ三大治療法のひとつとして位置づけられています。
また、中医学は中国では西洋医学と同等のものであり、中西結合といって中医学、西洋医学のそれぞれの長所を取り入れて発展しています。
その中にあって、推拿療法も外科や内科と並んで推拿科(按摩科と称す病院もある)という独立した科で治療に用いられています。
今までの体験から、薬も器具も使わず、より安全で効果的な治療法である推拿療法を日本に広めることが、日中医学交流の一つであり、中医師として私の使命であると考えています。
そこで、本物の推拿の手技を一人でも多くの日本の治療家に知っていただきたいと考え、私の推拿の手技を紹介したDVDを無料でプレゼントすることにしました。
※DVDと一緒に臨床中医推拿塾の資料もお送りいたします。
特別映像公開中
臨床推拿塾 塾長 孫維良・紅葉丘整骨院 院長 梅原二郎 特別対談VTR
中国医学界では、推拿は、
「人体の体表上に各種の手技を施したり、特定の肢体運動を行うことによって、
病気を予防あるいは治療する、中国医学の治療法である」
と定義されています。
治療法としての推拿の長所は、以下の3点に要約できます。
このような推拿の治療効果の高さには、明確に論理的な裏付けがあります。
極めて手技が豊富でその組み合わせが多彩なうえ、それを使いこなせる医師が中国には多数揃っているからです。
また、治療効果の高さには、技術的な裏付けもあります。
より多くの治療効果を得ようと、ただ力任せに施術する治療家がいますが、推拿の医師はそうではありません。
患者の症状に合わせて力に強弱のアクセントをつけ、経穴や患部に絶対に不必要な力を加えないのです。
それが推拿は患者に苦痛を与えず、医療事故を招く危険性がないといわれる所以です。
また、推拿の医師は中国医学の緻密な理論に基づいて症状を診断し、患者一人ひとりに合わせた治療法を考え、その時点ですでに治療のポイントを絞り込んでいるので、治療時間が短く、即効性も高いのです。
経絡は気・血・津液の主要な通路で、全身の組織・器官を有機的につなぐ連絡網でもあります。
全身を網の目のように覆う経絡のネットワークによって、臓腑と臓腑、皮膚と深部の組織、人体の上部と下部のつながりなど、あらゆる組織・器官の連携が可能になります。
ですが、軟部組織が損傷すると出血(血離経脈)などにより経絡の機能が阻まれるため、気と血の流れは停滞し、疼痛を生じることになります。
つまり、「経絡が通じざれば痛む(不通則痛)」と中医学では考えられています。
それに対して、推拿の手技は経穴や経絡を刺激し、経絡を疎通させることによって気血の流れを改善し、痛みを軽減する事ができるのです。
自然界がそうであるように、陰と陽がバランスを保つことによって人体も健康を保つことができます。
逆に陰と陽のバランスが崩れ、いずれかの要素が異常に強くまたは弱くなると、さまざまな病理変化を招き寄せる結果となります。
推拿の手技には、陽に属する動的なものと陰に属する静的なものとがあります。
「陽型剛術」と「陰型柔術」という意味は、以上のことを指しています。
近年、中国では推拿の手技の作用は多くの科学的な実験によっても証明されており、その治療効果は現代科学や西洋医学の側からのアプローチによっても明らかにされつつあります。
人体は、損傷を受けると反射神経によって筋肉が収縮・緊張し、はなはだしい場合には痙攣を起こしますが、推拿の手技は、痙攣した筋を伸ばし緩和させることで、筋の痙攣を止めることができます。
また、罹患部位の循環を改善し痛覚閾値を高めることによって、痛みを軽減することができます。
人体は、損傷を受けると反射神経によって血管壁の浸透機能が亢進し、血管内外の組織液の浸透圧のバランスが失調し、滲出液が増加する。そして大量の組織液が組織の間隙に集まり、膨張を形成します。
これに対して推拿の手技は、血液の循環を改善し、血流量を増加させて新陳代謝を高め、溜まった組織液や代謝産物を取り除き腫脹をひかせ、損傷した組織を修復する作用があります。
「整脊」とは「脊椎を整える」という意味を表します。
体に不具合を感じて病院で検査しても「異常なし」と診断される場合、脊椎に病院では重視されなかった微妙なズレなどの異常がある場合があります。
その場合、このズレを微調整することで身体の不快な症状をとることができます。
脊椎のズレが体の不調を引き起こすのは、背骨のすぐ近くには体の調子を整える「自律神経」が走っており、ズレた骨がそれを刺激するからと考えられています。
また、現代の西洋医学では対応が難しいとされる難病、原因不明といわれる痛みやしびれのような神経系統の症状なども「整脊」の手技を行うことにより改善することができます。
この「整脊」という手技は、「てこの原理」を応用した合理的で無理のない微調整ですので、安全です。
推拿の手技は、突出した髄核を正常な位置に戻したり、突出したままでもそこを刺激しないよう、周りに空間を作るようにして椎間板ヘルニアの症状を改善することもできます。
損傷した部位に溜まった組織液や血液は、炎症が起こることで線維化し、筋の癒着あるいは組織間の癒着を引き起こし、関節の機能障害と可動域制限を引き起こします。
推拿の手技は、筋を伸展させたり、または「分筋法」(線維の走行方向に平行に弾くように指を動かす手技)を用い筋線維を分離することによって、筋の癒着を解除し、または緩和させるとともに、関節の可動域を回復し、その正常な機能を促進させます。
推拿の手技は、中枢神経に痛みなどを伝える知覚神経の伝導を遮断することによって、痛みを沈静化あるいは軽減する作用があります。
損傷を受けた末梢神経は、圧迫されたり過伸展されたりすることによって、伝導機能が遮断され神経麻痺を起こします。
推拿の手技を施すと、動脈内のレセプターが刺激されるため、血液循環が反射的に改善されることにより、神経機能を回復させます。
人体が損傷を受けると、筋、腱、靱帯など軟部組織が断裂することがあります。
不完全断裂の場合、局部が出血し筋線維が硬くなります。しかも筋や靱帯の断裂は骨膜剥離を引き起こし、筋のカルシウム化または血腫の骨化をもたらし、骨化性筋炎を引き起こす結果となります。
完全な断裂は手術で縫合する必要がありますが、部分的な断裂は推拿正骨の手技で修復が可能です。その場合、定位から逸脱した腱や靱帯を、「理筋法」によって正常な位置に戻したうえで固定すると修復しやすくなります。
また、腱の滑脱に対しても推拿の手技は有効です。
その他にも推拿の手技には下記のような作用があります。
などです。
それでは、今回プレゼントさせていただくDVDの内容を紹介させていただきます。
「実践推拿療法・基本編」より、推拿の基礎といえる11個の手技(按法・揉法・分筋法・捏法・拿法・揺法・搬法・抜伸法・指禅法・ 滾法・按圧脊柱法)を収録しています。推拿を初めてされる方でも気軽に推拿の初歩を学べます。
「症状/疾患別 中医整骨・推拿」より、臨床で特に症例の多い10個の症状(頸椎症、急性腰痛発作、変形性股関節症など)を厳選し、プロの治療家の方でも実践ですぐに使用できる症状別推拿手技を収録しています。この10個の手技を通して推拿の素晴らしさを知っていただければ幸いです。
基本編・臨床編、双方約15分ずつ合わせて、約30分の内容となっています。
以上が今回無料でプレゼントさせていただくDVDの中身です。
このDVDを今回無料でプレゼントさせていただきます。
※DVDと一緒に臨床中医推拿塾の資料もお送りいたします。
私はこのDVDが多くの治療家の方達の臨床に役立ち、さまざまな苦痛で悩んでおられる患者さんの症状を軽減する一助となってくれればと心の底から願っています。
また、急速に進歩を遂げている中医推拿の神髄の一端を紹介することで、日中の医学界の交流になれば幸いです。